介護職員としての本来の仕事と人間関係
多くの介護士たちは、自力で生活する事が難しい方々の役に立ちたいと、それぞれの夢を持ってこの職業を選んだはずだ。
しかし、実際に取り組んでみると、様々な問題に直面してしまう。
老人介護にしろ、障害系の介護にしろ、ハードで壮絶なケースであっても、それが利用者との1対1の関係だけなら、自身のポリシーさえ揺らぐ事がなければ、乗り越えられる範囲なのだが、これに第三者である利用者の家族や、同じ職場の職員が絡んでくると、自分の介護に対する思いが理解されない場合もあって、大きな壁となり悩むこともあるようだ。
特に、職員同志ともなればなおさらで、同じ事業所に籍を置く同志であれば、利用者本位の介護を協力しあって優先すべきことが、自己有利の形に持っていこうとする職員がいると、人間関係の均衡が崩れてくる。
ある程度経験を積んだ職員は、自身の仕事に自信を持つまではいいのだが、楽する事も覚えてしまう。
それは、要領よくとは意味が違って、利用者を自ら選んだり、2人対応の介護における相方の職員を拒否したり、挙句の果てには自分本位に偏った不平不満をしょっちゅう口にしたりして、トラブルメーカーとなりかねないのだ。
本来の介護の仕事とは、利用者の立場になって、いったいどのようなサービスを必要とされているかを考え続ける事ではないのか。
利用者への不満が出たり、同じ仲間の職員を批判したりしている場合ではないはずである。
自分がトラブルメーカーにならないように、そして、周りにそのような職員がいても感化されないように、しっかりと初心の目的や意味を理解したポリシーを持ち続けたいものだ。
【参考サイト>>>http://xn--gmqyyg2ls1s0m5bnvq9c.com】